菌・カビを 知る・防ぐ60の知恵
よりナチュラルで健康的な生活を目指す方に
役立つ書籍のご紹介です
編者:日本防菌防黴学会
産官学が協力し、あらゆる分野の微生物制御を担う
学際的研究によって快適な社会生活の実現を目指している研究団体が
創立45年を記念して出版されたもの
防黴はボウバイとよみ。
バイはカビのこと。
こちらの本は安易な抗菌グッズの使用や
抗菌物質の推奨をしているものではありません。
巻末の結びの章は、
「菌・カビと共生するために」
というタイトルでまとめられています。
人類は菌に守られている。
わたしたちは
「微生物の鎧をまとっている。その鎧を壊すような行為は
健康の維持にとって100害あって1利なし。」
とあります。
菌・カビと共に生きる未来を理想としています。
その中でヒトにとってのカビ・菌におけるメリット・デメリットが
分かりやすく書かれています。
下記について知識を深める事が出来ます。
メリット:
常在菌 有用菌 発酵 ペニシリン(アオカビが元)
善玉菌 ボツリヌス毒素 良い乳酸菌 など
デメリット:
有害菌 腐敗 ボツリヌス菌 腐食 ヌメリ(バイオフィルム) など
また、お掃除をする際のポイントも示されています。
キッチンや浴室を清潔にする事がなぜ大事なのか、
またどこを綺麗にしたら清潔が保てるのかがよく分かります。
まとめ
やたらと抗菌なんて必要無い!と何となく思っていました。
そして、こちらの本を読ませて頂き
やっぱり基本的には必要無いな、という考えに至りました。
ただし基本的に、というのは例外として
高齢者など免疫力がかなり落ちてしまった方々の周りでは
抗菌を施すことは有効でまた使用をする事もやむを得ないと
今は考えられるようになりました。
わたしたちの皮膚に棲む常在菌は約10種類、1㎠あたり100〜1000個、
口の中には700種類、唾液1mlあたり1億〜10億個、
歯垢1gあたりには10億〜1000億個。
大腸内に棲む細菌は500〜1000種類、100兆個で
その重量はおよそ1Kgだそうです。
すごい数字です。とんでもない量に思わず笑えてきます😀
無闇やたらな除菌殺菌などの抗菌生活から解放されます。
よりナチュラルで健康な生活を目指す方にぜひオススメしたい1冊です。
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