🌿 初めて灰を用いて洗剤を作るワークショップでの出展をさせていただきました
先日、「灰を使ったナチュラル洗剤作り」のワークショップを披露させていただく機会をいただきました。
初めての試みに、正直どれだけの方に興味を持ってもらえるのか不安もありましたが、
イベント開始の10時には「灰洗剤に興味があって来ました!」という方が2名も…!
思わず嬉しくて不安も吹き飛んで感動してしまいました。

🔹灰に触れ、暮らしと繋がる
洗剤と聞くと、泡立ちの良い液体や粉のパッケージを思い浮かべる方がほとんどかもしれません。
でも昔の日本では、「灰」も立派な洗浄資源でした。
今回は、実際にコーヒードリップの方法でコーヒーフィルターに灰と水を注いで灰洗剤の水溶液を抽出する方法をご覧いただきました。

🔹人と人がつながる、空間が広がる
開催場所である「デンタルハーモニー横浜」さんでは、
心地よい木と漆喰の空間(普段は歯科クリニック)の中で優しい人の流れがあり、
アースコンシャスデザインさんによる漆喰塗りのワークショップやTamaki niimeさんのアパレル販売。発酵の相良あゆみ先生が朝一番にお出汁から仕込んでくださったお味噌汁の無料配布。わたしのナチュラルハウスクリーニングの師匠でもあるクリーンライフECOさん
地元横浜の里山を基盤に安心できるお野菜を作って下さっているまほらひなた農園さんが届けてくれた旬の野菜も並びました。
暮らしや環境への思いが近いメンバーがデンタルハーモニー横浜さんのクリニックバースデーに集い、自然と人とのつながりを感じる時間を提供出来たのではないかと思います。








🔹灰と森と海のつながり
ところで灰を使うことは、実は「森」や「里山」とも深く関係しています。
灰が生まれるためには薪や炭が必要。その薪や炭は、手入れされた里山から。
灰を使う → 薪や炭の需要が増える 需要が増える → 里山の整備が進む 森が元気になる → 鉄などのミネラルが川を伝って海へ 海が豊かになる → 海藻や魚が育ち、私たちの食卓が豊かになる
自然の循環の中で、灰は小さなバトンであり最終アンカーのような存在です。(植物の栄養としてまた植物に吸収されていきますが)

🔹灰を通して未来を変えていく
害獣被害の増加や土砂災害、海産資源の減少…。
今、私たちの身の回りには、里山の機能が低下したことによる「滞り」の被害と思われる現象があふれています。
でも、こうした問題に一気に答えを出すことはできません。
だからこそ、小さな行動の積み重ねが大切なのだと思います。
ワークショップはその一歩。
「灰ってこんな色の粉末なんだ」 「自然の力で洗えるって気持ちいい」 「昔の暮らしって、実は合理的だったんだね」
そんな気づきが、次の一歩につながると信じています。
🌱 おわりに
灰に触れ、森と海を思う。
そんな時間が、少しでも**「循環する暮らし」**のヒントになっていればうれしいです。
里山の復興は人間ひとりの一生よりも時間がかかることかもしれません。
でも、今から出来ることを始めることには意味がある。
次の世代のために、人と自然がバランスよく暮らす環境を、もう一度取り戻していきたい。
そのために、私は灰から始めてみたいと思います。




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