ERDEはドイツ語で"地球"を意味する単語ですが、ほかに"土、土壌"という意味もあります。
土、土壌が地球環境に果たす役割りにはどんなものがあるでしょうか。
本の第2章 生命を育む土「すべてのものは土に還る」では食物連鎖と土壌の関わりを通して地球環境の循環についての基本を知ることが出来ます。
土中にいる微生物がミネラルを作り、それを基に植物は成長します。そして人を含む動物たちの栄養となっていることが解ります。やがて動物の死骸などの有機物は微生物たちの分解によりふたたび植物の栄養になっていきます。
私たち人も地球環境に依存しています。地球環境の一部です。
土壌を壊せば栄養が得られなくなるということを現代の生活では一部の方を除けば実感することがないと思いますので覚えておく必要がありそうです。
そして、別の項では土壌に蓄積し分解されにくい物質による影響についても触れられています。
放射能汚染、重金属(カドミウム、シアン、有機リン、鉛など)。農薬(有機塩素剤など)。連作障害(クマリン類、フェノール類、アルカノイド、テルペノイドなど)は蓄積し土壌に悪影響を引き起こしてしまいます。
分解されにくいものが土中に含まれると微生物へ悪影響がでます。そして土、土壌は役割りを果たせなくなってしまいます。更にはその上に生活する生命に対して悪影響が出てきてしまうということにも繋がります。
土、土壌の健康が実は地球環境と人を含む動物の健康にも影響を与えていることを知ることが出来ました。
地球環境における土、土壌の役割りについて改めて分かりやすく学べる面白い本だと思いました。
家庭菜園をされている方やコンポストなど実施されている方は土、土壌の役割りについて改めて考てみたりお子さんと地球環境について考えてみるきっかけにいかがでしょうか?
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